第57章 特別講師
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どうも、三輪です!
本日の天気は晴れ、授業は特別講義があるとのこと。
歌姫先生が講師を連れてくると言っていましたが、一体どの方なのでしょう。
もしかして、あの五条悟先生だったり!?
くぅ〜!
また生五条を拝めるのでしょうか!?
「あれ、三輪?」
「はい!ここです!」
「げ、元気いいわね…」
パッと笑顔で振り向いたは良し。
けれど、歌姫先生の腕に取り付く彼女の姿を見たら最後、私の笑顔はどんどん収束していく。
「特別講師、八乙女千夏。交流会で会ったわよね」
「は、はい!」
ちゃんと話したことは無いけれど、その存在は知っている。
というか、知らないとおかしいレベル。
五条悟と同じくらい有名で、色々な噂がある人物だから…。
「…歌姫ぇ」
「何よ」
「やっぱり、歌姫について行ったらダメ?」
「ダメって言ったでしょ。急にどうしたの」
楽巌寺学長は彼女のことを”不発弾”と揶揄する。
そして、本領を発揮する前に抹消した方がいいと、ポツリ漏らす場面もあった。
「…三輪さん」
「はいっ」
「……私、貴方達のこと大っ嫌いだから」
「はい…って、えぇ?」「こらっ!」
じとぉーって、歌姫先生の陰に隠れて睨んでくる。
私、何かしました?
「三輪。悪いけど、我慢して」
「だ、大丈夫です!」
破局したけれど、彼女は五条悟の元カノ。
あの先生がベタ惚れするほどの女性だから、酷い噂を聞いてもあまり信用していなかったけれど…。
こりゃ、性格に難アリすぎない!?
破局理由は知らないけれど、これが原因な気がする…。
「…とりあえず」
歌姫先生は眉間を押さえて、ブーブー文句を言う彼女を払い除けた。
「体術中心に習って。こんなんだけど強いのは事実だから」
「…はい」
「あ、強いって?そりゃそーだよ、私って特別だもん」
特別。
なんてひねくれた人なんだ!って、私は思ったけれど。
その一言で歌姫先生の目は見開いた。
「…」
「ん?どーしたの?」
「…何でもないわよ。リボン引っ張らないで」
なんか空気が微妙になってきたぞ。
「そ、それじゃあ…八乙女さん!運動場に案内しますね」
「よろ~」
これは皆と会わせたら大変なことになるぞ…。
頑張れ、三輪!