• テキストサイズ

【呪術廻戦】infinity

第55章 こうするしかなかった


*****


「ちょっと!いい加減教えてくださいよ!」
「あとちょっとだから」


手紙に住所が書いてあって助かった。
私に地図を読むなんて高等な技術はないため、アプリに入力すれば直ぐに教えてくれる。


「んなんだから、ウルハっちに呆れられるんですよ!」
「…私って呆れられてるの?」
「無自覚!?」
「…ふっ。嘘嘘。それくらい知ってる」
「もぉ!」


昔に和田さんと仲良くお喋りした記憶はないけど、仮に話していたら物凄く仲良くなれたかも知れない。


「一体全体、どこに行くんですか〜!」
「私のお家」
「新幹線に乗って?」
「そう」


「着いてきて」なんて言ってないし、勝手に帰ってくれて構わないのだけれど、どうやら私に用があるらしい。
先程から大したことではないと明言を避けられているため、私も避けているだけ。


「…でも、八乙女先輩とお出かけなんて。自慢しちゃお〜」
「誰に?」
「ウルハっちと伊地知。それとぉ、五条先輩と家入先輩、七海さん!」


私の交友関係のほとんど全てではないか。
やめてほしい、と言えば和田さんは仕方なさそうに携帯を置いてくれた。
硝子達にバレたら、すごく心配をかけてしまいそうだ。


『次顔を見せたら殺すからな』


……やば、鳥肌立ってきた。


「駅弁食べます?」
「いらなーい。食べたいならどうぞ。奢るよ」
「いや、大丈夫です。人前でマスクとると……ね?」


私は和田さんがこうなってしまった経緯を知らない。
少し気になるけど、そんな簡単に聞いてはいけないだろう。
七海ちゃんや伊地知は知ってそうだけど…。
となると、悟も知ってるか。


「でもビックリです。あの八乙女先輩がこんな風になるなんて」
「こんな風とは」
「トゲがなくなった感じ」
「…それ皆に言われる」
「そりゃそーですよ」


昔と今の自分がかなり異なることは、私でも分かってる。
だからこそ、昔の私を知っている人がいないと、あの人達に会うことができない。
私は一体、どんな感じだったのか。

/ 1115ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp