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【呪術廻戦】infinity

第55章 こうするしかなかった





ガチャ



「しょー……あれ。なになに?」


…。
俺と硝子は同じことを思ったはずだ。
なんで今なんだ、と。


「…なんの用?」
「普通にサボりにきたんだけど……なんで学長がいんの?」


硝子がちらりとこちらを見る。
言うか、言うまいか。


「…今帰るところだったんだ。邪魔したな、硝子」
「……まぁ、許します。また来てくださいよ?」
「ああ」


言わない。
今の悟は、千夏に何ら関係ない。
そうだろ、悟。
お前が理由なしに距離をとると言ったんだ。
隠された真実があろうと、距離をとると言ったんだ。









































「ふーん。そういう感じ?」


学長は出ていき、硝子は俺の存在がないように振る舞う。


「千夏の話だろ」
「さぁ」
「何があったって?」


俺が何を言いたいか、お前ならわかるはずだ。
勿体ぶらずに吐け。


「……学長がやらかしたの」
「何を?」
「…」
「誰にも言わないって」


訝しげに見てくる硝子が疑っているのは何故?
千夏に関わることに関して、俺が口を緩めたことがあったか?


「…学長が千夏の親のことを千夏に話した。会いたいって連絡が来たらしい」


……。


「まじ?」
「まじ」
「え、どのくらいまじ?」
「このやり取りウザイ」
「……かなりマズくね?」
「だから怒ってんの。あの人、本当に何やってんの?」


硝子かドンッと机を叩く。


「……まぁ、学長はあのこと知らないからね」
「…私達しか知らないの?」
「そ。俺達4人だけ」


4人、か。
自分で言って後悔。
あいつの事はなるべく考えたくない。


「まぁ、会いに行くことはないっしょ」
「だよね。流石の千夏でも…」


…。


「いや、会いに行く気が…」
「…あーあ。面倒臭いことになってきた」


本当だよ。
これ以上千夏を追い詰めないでくれ。
神様なんていないと思っているけれど、少しくらい神頼みしてしまう自分がいた。


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