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【呪術廻戦】infinity

第53章 本気で想う大切な人




「ちょっと。何勝手に私の選択権奪ってるんですか」


沖縄県民は風呂に時間をかけないと聞いていたが、それにしても早い。
鈴木さんは私を睨んで、小さく舌打ちした。


「余計なこと言わないでください」
「…」
「マサヤくんも余計な事聞かない」
「…すみません」


バツが悪くなったのかのか、彼は席を立って子供の片付けに参加し始めた。


「…あの人の前で呪術の話はやめて下さい。関わらせないで」


彼女も大切な人を守ろうと必死だ。
私は大切な人を守るために、そこまで必死になれているだろうか。


「…ん?ウルちゃーん、これどうする?」
「…っ」「…!」


彼が手に取ったのは、まさしく────


「触らないで」
「あ、ごめん…」
「…大切なものなの」
「そうだったね。ごめん」
「…こっちもごめん」


なんでソレがここにあるんだ。


「…後で話します。まずはご飯食べましょ」
「…はい、説明頼みますよ」


あれは灰原の呪具。
全て回収されたと思っていたが、まさかそのうちの一つを鈴木さんが盗んでいたとは。


「どーでしたか、私の料理は」
「美味しかったですよ」


嘘ではなく本心だったのだが、鈴木さんは満足せずもう一度席に腰を下ろした。


「八乙女先輩の料理、食べたことあるんですか?」
「…急になんですか」
「えー。だって、話聞くことを条件に今回の件引き受けたんですよ?」


やはり、私を家に呼び込んだのはこの話をするためだったか。


「お酒もありますし、ね!」
「え、ウルちゃんお酒飲むの?」
「うん。マサヤくん。私、先輩と話すことあるから子供たち寝かせといて」


私と彼の扱いの違い。


「…大丈夫?」
「大丈夫だよ。先輩、好きな人いるから」


ね?と同調を求められても、容易く頷くことは出来ない。


「カッコイイ先輩に担がれてた人いたでしょ?」
「ああ…。あの2人、大丈夫だって?」
「さぁ。七海先輩、連絡あった?」
「いえ」


千夏さんの容態は心配だから後で軽く連絡を取ることにして。
今はあのふたりの時間を邪魔したくない。


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