第52章 不如意
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ああ、なんて可愛いんだ。
可愛すぎる。
「私、領域展開なんて…」
「だーいじょーぶ!やり方を知らないだけ!千夏ちゃんには才能があるんだよ〜」
実際、病院で展開してるし。
まぁ、あれは私が施したんだけどね。
「ふふふ〜ん…♪」
自然と鼻歌が出てしまうほど、今が幸せだった。
千夏ちゃんは可愛すぎるし、可愛すぎるし?
あと…とっても可愛い。
「せーので、”領域展開!”ね?えっと、なんて言うんだっけ…ああ、そうそう!あーゆーおーけー?」
「…OK」
「じゃあ、行っくよ〜?」
この躊躇ってる顔!
さいっこーに良い!
千夏ちゃんが命に対して慎重なのは知ってる。
それと、五条悟のことが大好きなことも。
でもさ、おかしいと思わない?
百歩譲って、殺しがダメだとしよう。
でも、コイツは殺しを既に行ってるんだよ?
なのに、千夏ちゃんが殺すのはダメなの?
復讐心を抑えてまで、我慢しないといけないの?
五条悟も、千夏ちゃんの暴走を止めようとする…。
おかしくない?
私は千夏ちゃんのことが大好きで、何よりも大切だから、千夏ちゃんのしたいこと……つまり、コイツを殺す手伝いをしてあげる。
千夏ちゃんに我慢して欲しくないから。
五条悟も千夏ちゃんのことが大好きらしいけど、法律だか何だか知らないけど、そんなもので千夏ちゃんを縛り付けるの?
所詮、五条悟やみんなの千夏ちゃんに対する愛はその程度。
誰も私には適わない。
やっぱり、私が千夏ちゃんの1番の理解者なんだから…。