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【呪術廻戦】infinity

第52章 不如意



*****


(…はぁあーー。意外と暑いなぁ)


私の中で夏という季節は、自分の誕生日周辺を指す。
夏も終盤だと思っていたから舐めていたけれど、中々に本日は気温が高い。


自前の扇子と日傘を用いながら、昨日とは逆の方向を観光する。
こちらには目立った観光名所はないけれど、予定無く彷徨う観光も好きだった。


朝ごはんはホテルで食べたけれど、途中のカフェでよく分からない(失礼)美味しいスイーツを頂き。
ハイビスカスを1つ拝借して、近くの海辺を散歩。


最後には歩いて数分の神社に身を寄せた。


(2礼2拍手1礼…っと!)


義務ではないけれど、こういう行動にも意味があるんだよ、と。
こういうマナーを何も知らない私にも優しく教えてくれた悟。


(…あ。鳥居の前で1礼するの忘れた)


…この歳になっても常識が身について居ないけれど。
日々成長していると信じたい。


「お疲れ様です。進捗はどうですか?」


坊さんだか、行司さん(違う)だか知らないお偉いさんの声がする。

普段、坊さんは何をしているのだろうか。
縁側でお茶を飲んでるイメージが…














「ああ、お疲れ様です。いい感じですよ」















え?


「いやいや…毎月ありがとうございます」
「こちらこそ。何年もやってると愛着が湧いちゃって…」


な…


振り返ったらいけないことは頭でわかっている。
千春がいても、そう言われるはず。


でも。


「そうですか。ひと段落着いたら……ん?」


あまりに凝視してしまったからか、坊さんが私を見て一礼する。
けれど、私に対応する余裕はない。


大きく鼓動する胸を抑えて、それでも足りなくて、左の乳房を下着越しに鷲掴みにした。


「どうかなさいましたか」
「…い、いえ。き…になさら、ず」


お願い。
落ち着いて。


「…えっと。まぁ、ひと段落着いたらお茶にしましょう」
「そうですね。あ、今からでもいいですか?」
「勿論です。準備してきますね」


薄緑色のツナギと帽子を身につけた男の人が、脚立から降りてきた。


「…こんにちは」


ニコッと挨拶をした男は、自分の道具をまとめている。


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