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【呪術廻戦】infinity

第52章 不如意


*****

「千夏ー、ちょっとこっち来て」


原宿で売ってそうな可愛いゴスロリ服。
私は着たことがないけれど、機会があれば1度着てみたい。


「うん」


目の前にいる七海ちゃんとの言い合いは既に収束していたが、依然と睨まれる私。


「あ、最後に」
「…何ですか」
「そのネクタイ可愛い♡」


からかうような言えば、七海ちゃんはここぞとばかりに怒りを露わにする。
けれど、私は悟に呼ばれているので、その罪を今は償えないけれど。


「千夏ちゃ〜ん!」


───ちゃんは頭しかないのに、ニコニコと笑っている。
それが不気味で仕方ない。


「コイツ、千夏に祓って欲しいんだって」
「…悟がやらないなら、私がやる」
「ん」


良かったねーって。
悟が──ちゃんの頭を撫でる。


今のうちに逃げればいいのに。
──ちゃんならできるのに。


「それでねぇ、千夏ちゃん。私が消える前に話さないといけないことが2つあって」


1つはぁ…と。


「千夏ちゃんが領域展開した理由」


ギュッと。
胸が潰れそうになる。


「…話したくない?」


悟が優しく問いかける。


(話したくは…ないけど)


話せるほどの冷静さをもっているとは言えないし、第一思い出したくもない。
先程、殺されかけたことさえも…今この瞬間忘れていた。
頭から消し去っていた。


「大丈夫」


上手く笑えてる自信が無い。
きっと悟も気づいてる。


「…皆にも話さないとねぇ」
「うん」
「そんじゃ、五条悟!みんなのこと呼んで来て〜」
「…はいはい」


ぽん、と。
悟は軽く頭に手を乗せて、みんなの所へ向かった。


「千夏ちゃん」


神社の砂利に無造作に置かれた──ちゃん。


「大丈夫だよっ」


ああ…


どうして?











どうして──ちゃんがいなくならないといけないの?


こんなに優しいのに…




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