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【呪術廻戦】infinity

第52章 不如意




男の周りは七海先輩が固めていたし、ここは領域内ではない。
単なる大きな道路。



「……れ?」



男の腕が飛んだ。

両腕が宙を舞う。



「っ」



七海先輩は咄嗟に男から離れたけれど、その足が少し切れたようで血が飛び散った。


「ああぎゃあああ!!!」
「痛いぃ?痛いよねぇ、うんうん、かわいそーに」


呪霊が男の頭を撫でる。
けれど、男の悲鳴が病むことは無い。


そんな中、八乙女先輩は


「悠仁」


虎杖くんを呼んだ。


すると、虎杖くんは小さく頷き、釘崎さんに合図する。


「…!ちょ、千夏ちゃん!」
「ごめんね。私、そこまで馬鹿じゃないの」


何が何だか分からなかった。

けれど、釘崎さんと虎杖くんはしっかりとした足取りで行動を始めた。


釘崎さんは釘を空に向かって打ち始め、虎杖くんは車の上に登って高く飛び…車ごと地面を叩きつけた。





すると





空がもうひとつ顔を出して、そこにひとりの男が立っていた。
そして、周りの景色が変わっていく。


「…派手な登場」


釘崎さんの呟きの通りだった。


次の瞬間には、その男は場の中心にやってきて




パシュツ





あっという間に呪霊の首を飛ばしてしまった。
頭が落ちてから数秒後、ゴスロリ服を身につけた体が柔らかく倒れて。
そのまま動かなくなる。


「五条、悟!」
「やっぱり祓いきれてなかったか」


その隙を逃すまいと、八乙女先輩は男の腕を拾って虫の息状態の男の治癒を始めた。


「もう千夏に近づくなと言ったはず」
「ふん、そんなこと知るかっ」
「今回は何をする気だったんだ?」
「千夏ちゃんを不幸にする者を排除しようとしただけ!」
「…あの男か」


この場で呆然と立ち尽くしているのは私のみ。
皆何かしら行動をしているのに。


私はどうしても動けなかった。


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