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【呪術廻戦】infinity

第7章 運命


*****


「ご、じょ……う」



目の前に横たわる黒い物体。

この黒い物体が。

私を虜にした人に見えてしまうのは、何故だろうか。


物体からは鮮やかな紅色の液体が流れ出て、至る所に飛び散っていた。






遡ること15分────






「五条達、帰ってきたって!」

「あー、はいはい」



数日ぶりの再会に胸躍らせ、廊下を飛び回った。



「出迎えたら?」

「うん、そうす……」





バァァァ………ンンン!!!!!!





ここを下った所にある鳥居方向から爆発音。

土煙が上がり、被害規模がだいたい分かる。


先生も状況把握できていない様子で、私達に何か知っているか聞いてきた。

何も知らないといえば、とりあえずここを動くなと言われた。

けれど、あそこには五条達がいるかもしれない。

というか、十中八九アイツらのせいだと思う。



「派手な喧嘩?」

「任務中に?」



そこまで2人が馬鹿でないことは分かっている。

硝子に合図をして、窓から外に飛び出た。

先生に止められて動かないほど、従順な女ではない。




そして、現場に辿り着くとこの有様だったわけだ。




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