• テキストサイズ

【呪術廻戦】infinity

第50章 熱源




「恵!」



そんな私の過去の回想は先輩の一言によってかき消された



「千夏ちゃぁん…それはないっしょ」



伏黒…君の体が2度地面に打ち付けられて、そのままぐったりとアスファルトに倒れた



「昔みたいに遊ぼうよー…」

「───ちゃん、やめて!」

「その子と私、どっちが大事なの?ねぇ、どっち?」



うわ、生粋なメンヘラ。

俗に言う、禁断の質問をした呪霊は、冷や汗が出るような雰囲気を作り出す。



「真希!」

「了解です」



真希…ちゃんが救出に向かう様子を、私はじっと見ていた

何もせず、ただじっと…



「鈴木さん、帳やった方がいいっすかね」

「…お好きに」

「えぇ…俺あんましそーゆーの分からないんすけど」



虎杖悠仁。

変な雰囲気を持っているが、それが何なのかは私には分からなかった。

だから、彼とはあまり関わりたくない。



「棘っ…!恵連れてパンダと合流!」

「千夏ちゃん、私がそんなことさせると思う?」

「っ…!」



千夏ちゃん、千夏ちゃん、千夏ちゃん…。

あいつの頭には先輩しかないのか。



”ぶっ飛べ”



狗巻…君が呪霊に向かって攻撃したけれど、呪霊が飛んで行くのと同時に彼の喉が潰れた。

私の知っている呪言師は先輩しかいなかったから(先輩も呪言師ではなかったみたいだけれど)、彼の喉が潰れた理由も分からない。

それほど、私はこの世界に興味がなかった。

今まで、こんなにもこの世界を理解しようとしなかったのだ。



「このままじゃ一般人にも被害が出る…」

「どーすれば…。移動できっか?」

「するしかなさそうね」



虎杖君達は私の方をチラチラ見ているが、私にとって一般人はかなりどうでもいい存在



もう、本当に…



好きにしてくれ



/ 1115ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp