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【呪術廻戦】infinity

第48章 緊急事態



*****


「あんにゃろ…チクリやがった」



先程から鳴り止まない携帯。

ここにいる全員に順番でかかってきたため、皆がこの鬱憤を抱いている。

そして、今このときをもって全員の携帯は電源offとなった。



「ったく。伏黒も可愛くねーなぁ」

「…あんただったら、絶対デート続けるでしょ」

「んなん、普通じゃね?伏黒がおかしーでしょ」



でも、その相手はアイツだぞ?と、言いたくなる気持ちを抑えて。



「どーします、真希先輩達」

「とりあえず…逃げっか」

「りょーかいでーす」



伏黒がアイツのことを好きかどうかなんて知らないけれど、先輩達は何故かそう確信しているし、私も面白そうだから乗っかってみた。



(2人とも、こういうの嫌いそうだけどなぁ)



それに、正直五条先生と別れたと聞いてホッとしたのは事実。

五条先生は誰もが認める”最強”で、それに似合うように努力し続けるなんて辛いと思うし、いくら好きだからって…。

アイツを受け入れてくれる人は少ないと思うけど、もう少し融通の効く人を選んだ方がいいと思っていた。

まぁ、”絶対悟じゃなきゃヤダ!”って言われることは分かっているけれど。





でも、よくもまぁ…こんなにも一途でいられること。

小学生からだとか言っていた気がするが、別の出会いに目を向けたくなったことは無いのだろうか。

アイツはともかく、五条先生は引く手数多だったはずだ。

一体、五条先生はアイツのどこに惹かれたのだろうか。



「ここまで来ればバレねーだろ」

「しゃけ」

「んじゃ、俺らは俺らで楽しみますかっ!」



少し伏黒が不憫に感じるが、今度ピザでも奢って謝れば許してくれるだろう。




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