• テキストサイズ

【呪術廻戦】infinity

第47章 修学旅行


*****


「結局ずっと自習だったんだ……んの、馬鹿っ!仕事しろっ!」



届いた肉を全て網の上に乗せていく。

食べ盛りの男の子がいるのだから、と強気に出てみた。



「俺、そんな食えないっすよ」

「食え」

「…金ないから腹満たしてこいって言ったの、どっちですか」

「え、信じてたの?冗談のつもりだったんだけど」



目という目を細めて睨まれることも久しぶりな感じがする。

それもそうだ。



「実際、久しぶりだよねー。野薔薇が来てから……もしかして、初めて?」

「そうですね。2人が構ってこなく…」

「あれれ。寂しかった?」

「微塵も」



私はかなりの偏食家なので、無難なカルビなどは全て恵行き。

私が食べるのは牛タンくらいだ。



「悟とはご飯食べるんでしょ?」

「大体虎杖とか釘崎もいますけど、稽古後とかは…前みたいに2人で」

「悟と稽古してんの!?」

「まぁ」

「あんなに嫌がってたのに!」

「…まぁ」



恵が悟に稽古をつけてもらうこと自体が驚きだけれど、それより…恵が心配だった。



「え、大丈夫?」

「大丈夫です」



高校生の時…。

体術なんかに全く興味がなく、繰り返し練習が苦手な私は、最低限の筋トレと走り込みだけを行っていた。

しかし、そんな不真面目な私を稽古後の相手に選ぶ変わり男が約2名。

その2人は揃いも揃って性格が悪く、私をいたぶるようにして稽古の成果を確かめていた。



「本当に酷かった。毎回毎回ボロッボロになるまで動かされて…」



大人になってから…。

私の体力維持を目的として、何回か一緒に稽古をしたことがあった。

でも、悟の非凡な才能の前に、私の10年間の努力は無に帰すことに。

こっちが本気でかかっても、あっちは全てをかわす。

それでいて、おちゃらけて私の体をいやらしく触ってくる余裕があるのだから、さすがに頭にくる。



全ての余裕は、彼の才能を伸ばす努力の賜物であることは分かっているが…。

数回相手にして、もう二度と彼とは稽古をしないことを決めたのであった。



/ 1115ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp