• テキストサイズ

【呪術廻戦】infinity

第44章 修復 可・不可


*****


「千夏」

「遅いよ」

「ごめんごめん」



デートの待ち合わせのような軽さで合流した私達。



「とりあえず、帷を壊そう」

「うん」



それの優先順位が高いことは私も分かる。

でも、あってはならない他の可能性がチラついて仕方ない。



「…私、もう少しだけ外回ってもいい?」

「いいけど。どうして?」

「不安」

「何が」

「んー。今危険なのって外じゃねって話」



みんなが注目しているのは、勿論帳や帳の中。
だって、生徒はみんな中にいるし、悟は入れないし、敵の正体も不明。


でも、本当に全員がそっちに集中してもいいのか?



「確証はないから、悟は帳の方を。私、帳の壊し方知らないしね」

「…分かった」

「じゃあ…」

「待って」



左手で手を振ると、その反対の手を掴まれた。

激痛が走る。



「怪我?」

「…まぁ。最近呪力を使った訓練してなくて」



外部犯の仕業ならば戦闘になる可能性があると思って、試しに呪力をぶっぱなしてみた。

そしたら、どうなったことか。

木に窪みを作る程度の威力のつもりだったのに、的の木を中心とした円の周上にあった4本の木がなぎ倒され、私の腕に過度の負担がかかり、捻り取られたような痛みが走ったではないか。


/ 1115ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp