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【呪術廻戦】infinity

第41章 蝶蝶喃喃



*****


辺りは騒然としている。



「…つまんね」



こんなものでは収まらない。

全てを出し切りたい気持ちだけれど、そうしたらどうなるかを予想できる。

自分の力を出し切ったことは無いけれど、自分の力の恐ろしさを知っている。





ブブブブブブ…





千夏からだ。

出ようか、出まいか。

そう悩んでいるうちに。

切れた。



まぁいい。

今千夏と話すことは無い。

まず自分の頭を冷やして冷静にならなくては。




大体、なんなんだ。

僕に嘘をつく必要があって。

しかも、僕の知らないところで死にかけて。

僕の知らない領域で泣いて、我慢する。



「くそっ……!」



僕が悪いのか?

僕が過敏になってるだけなのか?

千夏に危険が訪れて欲しくないと思うのは、僕のエゴなのか?



ピロン



ボイスメッセージが届いた。



『…悟。これは時間がある時に聞いて欲しい。上手くまとめられるか分からないけど、私が今思ってること…を、伝えます』



すぐに切った。

携帯の電源を落とした。



「はは…。僕って最低だなぁ」



もう分からなかった。

何に怒って、何に悲しんでるのか。

千夏には悪いけれど、しばらく1人にして欲しい。

千夏と話したくない、ということではなく、単純に1人になりたかった。






バゴォォォォォ…!!!







落ち着こう。

そして、自分に足りないものをみつけよう。

というか、平穏な未来のために、見つけなくてはならない。

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