第40章 宵闇
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今までどんなに怒っていても、千春は私のピンチに駆けつけてくれた。
だから、私は安心してどんなことでも出来たし、恐怖なんて感じたことがなかった。
絶対に千春が助けてくれる。
そう信じて疑わなかったから。
それではダメだ。
自分ひとりで頑張らないと、と気づくのに随分と時間がかかった。
千春がいなくても大丈夫なようにするために、私自身が強くなるために。
千春が私を助けるのではなく、私と一緒になって戦ってくれるようにするために。
そう意気込んで死ぬ気で頑張ってきたのに。
それが現実になりつつあったというのに。
千春が消えたら意味が無いじゃないか。
「はっ…」
千春は私と居なきゃダメなんだよ。
姉妹なんだから。
家族なんだから。
「ははっ…きゃはは…」
手を合わせて、指を交互に組む。
なんでかって?
そんなの知らない。
体が動くんだ。
「千夏、しっかりしろ!」
うるさい。
邪魔するな。
「 」
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ああ、自由だ
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