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【呪術廻戦】infinity

第40章 宵闇



*****



「す、すみません!八乙女さんの…」



病院入口の自動ドアを開閉したところで、息を荒くした看護師さんに呼び止められた。



「今すぐ来てください!私達じゃどうにもならなくて…」

「な、何があったんですか?」



千夏は数十分前までベットで無気力に座っていたはず。

容態が悪化するなどの病気でお世話になっていたわけではないし…。



「と、とにかく、来てください。中庭です!」

「わ、分かりました」



看護師さんもそういった類の顔はしていない。

どちらかと言えば、頭を抱える学長に似た顔であった。



「八乙女さん、戻りますよ」

「…」



中庭はの中央の花壇横に人集りが。

看護師さん数人に囲まれ、声掛けを無視している千夏は、なんと。




呪霊を腕に巻き付けていた。




僕が近づくと、看護師さん達は揃いも揃って安堵した表情になったが、そんなに期待されても、僕も千夏が何をしているのか分からない。



「えっと…。千夏?」



呪霊といっても、放っておいても被害のないレベル。

確かに、呪霊が見えない人から見たら、千夏が何をしているのか全く分からないだろう。

まぁ、見えても分からないのだけれど。



「看護師さん達を困らせてどーすんの。そんなもん、とっとと祓って病室戻りなよ」



千夏の方を叩いた。

すると、そこはとても熱く腫れていた。



「おまっ…!」



考えられる要因はひとつしかなく、すぐに千夏の腕を持ち上げて呪霊を祓う。



毒だった。



僕も、僕の目もコイツは安全だと判断した。

それは間違いない。

第一、こんなものがウロウロしていたら被害が耐えないはず。



「わざと噛ませただろ」



考えられる可能性はふたつにひとつで、千夏がわざと呪霊を過度に刺激して、体に毒が入り込んだ。

毒の程度は知らないけれど、千夏は少し疲れた様子で、腕を名残惜しそうに見ていた。


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