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【呪術廻戦】infinity

第40章 宵闇


*****


「…私が悪いの分かってるんだよ?」



個室の病室に私の声が響く。



「嘘ついたことも、心配かけるようなことをしたのも、全部私のせいだから、悟が怒るのも仕方ない」



状況を整理するようにひとつひとつこぼしていく。



「でも、悟にだけは話せないよ。話すべきなんだろうけど、あの人には秘密にしてって言われたし。悟とあの人、どっちが大事なの?って比べるものでもないし」



ベット上で膝を抱えて、体を前後に揺らした。



「悟は恋人で、大好きな友達で、私の大切な人。でも、あの人も私の大切な親友。いくら、犯罪者でもね」



1度布団に顔を埋めて叫んだ。



「ねぇ、千春。私、どうするべき?」



私は頭が悪いから、自分の立ち位置からの意見を一番に考えてしまう。



「ねぇってば。拗ねてるの?」



だから、千春に意見を求めることが甘えだとしても、千春がいないと決断できないことがある。



「おーい、千春ー」



音が余韻を残して消えていく。



「…千春?」



腕がピクっと動いた。



「いい加減出てきてよ。そろそろ寂しいんだけど!」



千春とは2日…あと2週間ほど話していない。

喧嘩をした覚えもない。



「…ねぇ、千春!」



嫌な感じ。

大好きなお菓子が販売中止になったり、好きだった遊具が取り壊されてしまったり。



「嘘でしょ…?」



私は本当についていない女だけれど、こんなのはあんまりだ。

無意識に点滴を外し、ベットから降りた。

体に力が入らなくて、クラクラしながらもドアを開けて、知らない病院の廊下をスリッパで駆けた。



「あら、八乙女さん!どうし…」

「あ、あの…。と、トイレに」

「御手洗は逆ですよ。勝手に点滴取るなんて…」



違う。

トイレなんかに用事はない。



「や、八乙女さん!」



早く外へ。

そして、試さなくてはいけない。



唯一無二の姉妹の行方を、私は知る必要がある。
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