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【呪術廻戦】infinity

第30章 疲れとストレス


*****



酷い夢を見た。

悟が離れていくんだ。

バイバイって言って。

返信すらしてくれないのに、一方的に別れを切り出して。

悟がいなくなったら、私はどうやって生きていけばいいんだろう。



『しし…たい』



あぁ、──ちゃんだ。

私の一番最初のお友達。

何度も”したい”って繰り返し言ってきてたな。

何をしたいのか知りたかったけど、もう聞けない。

千春が殺しちゃって、もう会えなくなっちゃったからね。

あーあ。

──ちゃんに会いたいな…。



酷い夢を見た。

千春が私の飴を踏み潰してくるの。

悟から貰った飴なのに。

缶ごと、ぐしゃって。



そういえば、さっきから頭がぼおっとするんだよなぁ。

禁断症状のひとつなのかな。

意識が遠くなって、ふわふわするの。

面白い感覚なんだよ?

悟にも体験させたいな。




酷い夢を見た。

私のせいで恵が血まみれになっちゃった。

お話出来る呪霊がいると、どうしても周りが見えなくなる。

でも、途中から記憶が断片的なんだよなぁ。


外から自分を見ているみたいで。

いくら効力が落ちているからと言って、一般人がいる場でお札を剝がすようなバカはしない。

誰だよ、そんなことしたの。

私は自分で体を動かしてる感覚がなかったの。



でも、こんなの言い訳だよ。

私のわがままのせいで、恵が傷ついていいわけがない。



そう。



私のせいで────。


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