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【呪術廻戦】infinity

第30章 疲れとストレス




高校に近づくと、圧倒的な威圧感に抑え込まれる。

特級呪物の危険度を物語っていた。

虎杖を置いて校内に入り部室を目指していると、悲鳴が聞こえてきた。



「八乙女さんは何してんだよ…!」



式神を駆使して進むと、虎杖が言っていた”先輩”と思われる人が、呪霊に飲み込まれそうになっていた。

呪物ごと取り込むつもりだ。

駆け寄ろうとしたが、明らかに飲み込むスピードの方が早い。

間に合うわけが…と思ったところで、右側の窓から虎杖が突っ込んできた。

4階だと言うのに…どうやって…。


とはいえ、隙ができた。

虎杖が一般人を抱えたことを確認して、とどめを刺す。

すると…。





ドガァ…!!!!





下から呪霊が飛んできた。

廊下に穴が空いたのと同時に…。



「おおおかぁさ…んんん」

「お母さんが何だって?きゃは…」



声に反応するより先に、八乙女さんが素早く呪霊に刀を刺す。

天井に釘刺しにされた呪霊は叫び声を上げた。



「何この人…。これも呪い?」

「違う…。八乙女さん!」



俺が呼びかけても反応がない。

刀を抜いたり刺したりして、呪霊を楽しそうにいたぶっている。



「八乙女さん!!」



先程より声を張り上げると、八乙女さんの体がピクリと反応し、重力に従って落ちていった。

八乙女さんが下の階に落ちる前に玉犬に回収させ、呪霊を祓った。

八乙女さんは気絶していて、身体中がだらんとしている。

状況的に八乙女さんを叩き起した方が絶対良い。

けれど、先程のように暴れられても困る。

虎杖と話しながら、八乙女さんがどのような状態なのか考えていると、指を狙った呪霊が上から降ってきた。

虎杖達を避けさせるので精一杯で、自分は呪霊に吹き飛ばされた。

頭は回らないし、八乙女さんは狂ってるし。

虎杖の馬鹿力にどうこう言う時間はなかった。



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