第4章 祓う者と殺す者
夏油傑と会ったのは、呪術高専に入学した時だった。
第一印象は『書道を極めてそう』『こだわり強そう』『人の不幸が好きそう』の三本立て。
ちなみに、後日傑が私に抱いた第一印象を聞いたところ『口が悪い』『部屋が汚そう』『弱そう』だった。
私達は任務で一緒になることは少なくても、それなりに良好な関係を築いている。
名前に”夏”が入っていることから、『夏ペア』と呼ばれたり。
一緒に買い物に行ったり。(傑は荷物持ち)
暇な時はしりとりしたり。(傑がすぐに『ん』負けするので、すぐ終わる)
馬鹿な私に呪術について教えてくれたこともある。(ため息多めだったけど)
術式も広くみれば系統が似ていたり(?)
……とにかく、私達はいい関係だ。
初めて傑の術式を見たのは、2人で行った任務のとき。
訳あり物件に取り付いていた呪いを祓う任務だった。
五条以外と組む、初めての任務だったから、よく覚えている。