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【呪術廻戦】infinity

第21章 紡いだ新たな線


*****


悟の肩に頭を乗せて、グリグリと頭を動かす。



「眠いねー」

「眠いねー」

「うわ、インコがいる」

「インコだー」



馬鹿な会話だと分かっているけれど、こういう時間は結構大切。




「…そういえば、私達って何?」



友達?

親友?

それとも…恋人?

今まで1度も確認したことがなかったことに、密かに驚いた。



「友達で、いいの?」



今、あの目に見つめられたら、頭がショートしてしまうだろう。

悟の着ているシャツの英字をゆっくりとなぞることに集中した。



「千夏は、友達”が”いいの?」



腰をグッと引き寄せられ、そのまま背中を押さえつけられた。

密着度がさらに上がり、英字をなぞることができなくなった。



「別れがあるなら、友達がいい」



というか、どうせ別れないといけない日が来る。

悟は呪術師として頂点に立つ家に生まれた。

現在、五条家は悟1人で名を生していて、ゆくゆくは結婚をして子孫を残さなければならない。

その一連の流れに、私の名前が出てくるとは思えない。

呪術師最強の男と呪術界から追放された女。

周りに反対されること間違いなし。



「友達なら、別れとは無縁でしょ」



背中が楽になって、悟が起き上がった。

腕を引っ張られて、シングルベッドで向かい合った。



「…ったく」



宝石のように輝く瞳が、月明かりに照らされた白髪と共に、幻想的な絵を生み出している。

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