• テキストサイズ

【呪術廻戦】infinity

第20章 昔話のハッピーエンド




「この短刀は?」

「それには私の呪力が込められてる。たとえば…」



手を広げて意識を集中させると、短刀がひとりでに動き、私の手元に戻ってきた。



「自分の呪力を感知して、意のままに動かせるの」



呪力量が多ければ多いほど、見つけやすいし、動かしやすい。

難点は、一度に多くのものを動かせないこと。

それと、遠すぎると何も出来ないこと。



「ふーん」

「……他に、聞きたいことは?」

「ん?別にないよ〜……あっ、憂太がリカちゃんの呪いを貰い受けることって、できたりする?」



気遣ってくれているのか、単に鈍感なだけか。

てっきり、私の術式のことを追及されると思った。

そして、千春の事を聞かれると思っていた。



「できると思うよ。乙骨君がリカちゃんを扱い慣らす必要があるけど」

「なんか卑猥だね」

「…」

「そう思わない?」

「…1人でやってください」



寂しいなー、と五条が笑っている間に、刀を再びバッグに戻した。

そして、ジッパーの音に紛れて、そっとため息をついた。



/ 1115ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp