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【呪術廻戦】infinity

第2章 ハグの効果


「でも、あっち行っても先生に捕まるし?私何も悪くないのに。だから、まぁ、話くらい聞いてやっよ」
「じゃあ、私は帰ろうかな」
「お前も聞けや!昨日、誰のせいでサザエさん見逃したと思ってんだぁ!?」


せっかく私が自分のことを話そうとしてるのに。
少しくらい興味持ってくれて良くない?
友達だよね?ね?


そんなことを心の中で言っても、男2人は伸びをしながら部屋を出ていこうとした。


「動くな」


私がこう言わない限り、止まらなかっただろう。
この2人のために心を痛みつけるのは、避けたかった。


「なるほど。その口の模様がでると、使えるようになるのね」


1度頷いた。


「どうやったら模様がでるの?」


大体、意のまま。
いちいち模様が出てるか確認してないけれど、使おうと思えばいつでも使える。
模様を引っ込めると、男2人は手をグーパーさせ、動けることを確認していた。


「ちょ、酷くなーい?俺ら、友達だよね?」
「最初に酷いことしたのはそっち」
「あまりいい気はしないんだけど」


このコントロールが私の強さ。
私は突然変異的に能力を手に入れたけど、生まれた時から能力がある子は色々と苦労したらしい。


「これが千夏の術式か。特級呪術師になれるわけだ」
「でしょ。私、特別だから」


内臓、掌、口元、眼球が少し疼いたが、気にしない。
一瞬、模様が出たようで硝子の顔が面白くなってたけれど。
なんの問題もない。


「……ホカニモイロイロアルンダケドネ」
「ん、なんか言った?」
「んーん、なーんも」


私の本当のことは誰にも言えない。
もしバレれば、殺されるから。
多分、ね。
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