• テキストサイズ

【呪術廻戦】infinity

第1章 千夏様


*****

強い光。
朝日だ。
こんな健康的な目覚めはそうそうない。


「昨日、風呂入ってねーしなぁ。流石に入っとくか」


重い体を起こして42度のシャワーを浴びた。
机の上には昨日ほったらかしにしておいた食べ物と紙袋。
漫画のヒロインのように分かりやすく機嫌がよくなる。


「よし、みんな揃ってるな」


右から、五条、傑、硝子、私。
みんなきちんと席に座っている。


「今日は全員揃って動いてもらう」


簡単に言うと冥々さんと歌姫先輩の救出。
二日前から連絡が取れないらしい。
場所は静岡県の方。
あとはめんどくさくて聞いてなかった。


「せんせー、私いらなくない?」
「動きたくないだけだろ」
「ちゃーう。冥々さんが怖い。こっちが本命」


冥々さんは悪い人ではない。
けれど、少し苦手。
蛇に睨まれているような感覚になる。


「そんなこと言ったら、私のほうがいらないっしょ」
「2人がケガしてたらどうすんの」
「ちぇ~。ただ、この2人と一緒にいたくないだけなんだけどな」


私は笑って立ち上がった。
硝子の言い分はもっともだ。


「千夏。本当にいかないのか?」
「うん。傑たちだけで絶対大丈夫。寂しい?手紙でも書いてあげようか」


返事を待たずして、私は教室を出た。
先生のため息が聞こえてきたが、無視、無視。

/ 1115ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp