第68章 (飛ばしてください)
「あ。千夏、スカート汚れてる」
「え゛」
確認するためか、ぴょんと飛び降りた。
硝子、流石にナイスすぎる。
「さっき地べたに座ってたからじゃないですか?」
「それだぁ…も〜……洗うの大変なのに」
千夏の制服は俺らと正反対の白色。
そのため汚れが目立つが、任務に行っても特に汚れを得ないのは、彼女が強いから。
「もっかい先生に「黒の制服にしろ!」って頼んでこようかな」
「それ、頼んでるの?クレームじゃない?」
「…細かいことはいいの!」
入学当時は白い制服に傷ついていて、それは今も変わっていない。
本当に嫌がっているのに、冗談にできるようになったのは、諦めなのだろうか。
「まぁいいや。私これから秋田行かないとだから。皆じゃーねー、アデュー!」
「秋田…」
「お土産忘れんなよー」
「遠いなぁ」
「気をつけてくださいねー」
…。
「じゃ、私達も寮に戻るか」
「…灰原ァ、お前も鍋食べる?」
「え、いいんすか!?」
「いーよ。七海も呼んでこい」
「はい!すぐ行きます!」
なんだよ。
また任務?
「…材料足りるかぁ?」
「足りるっしょ」
「くっ……不機嫌」
「あ?」
夜飯くらい一緒に食べられると思うだろ、普通。
俺がこっちに連れてきたくせに、任務はちゃんとやっとけってアドバイスしたのも俺なのに、ああも従順だとムカついてくる。
「千夏の分残さないでいいの?」
「いいだろ。いつ帰ってくるかも分からないのに」
「ったく…聞けばいいのに」
「カッコつけ野郎」
「なんとでも言え」
歌姫は来ないと言っていたから、これは完璧なる1、2年の夕飯会。
てか、最近こいつらと一緒にいる時間多くね?
気のせい?
「あ。今度皆で博物館行くから、日程決まったら強制連行だよ」
「え」「嫌です」
「この女に逆らうと怖いよ。それでも断るんだね?」
「…」「…」