第68章 (飛ばしてください)
「はい、どぞ!」
「ありがと、悟♡」
僕の心臓は1回ここで爆発してます。
すぐに反転術式でなおしたから良かったけど(術師ジョーク)、僕じゃなかったら死んでるよ?
「なんか、八乙女さんがガチモンの女だったら、せんせー絶対騙されて破産しそう」
「本望です!!!」
「やばすぎ。あなた達が地産地消的なことしてくれてるおかげで、被害者生まないで済んでるのに感謝しないと」
その後はジェットコースターに乗った。
千夏はどうしても嫌だと言って待機したので、僕も一緒に待機。
「僕達付き合えたのまじ奇跡だよね〜」
「それな?私があの時「素敵な前髪〜」とか言って傑見つけてたら、傑のこと好きになってたかもしれないし」
「それは許さないよ」
「例えの話。私、本当に悟のこと好きだもん」
知ってます。
今更疑いようがありません。
「てか、素敵な前髪って何」
「え、分からない」
「僕も素敵な前髪作ってみようかなー」
「はは!ちょ、笑わせないでよ!」
やばい。
ここ最近で一番幸せかも。
「……ね〜、大真面目な話、僕と結婚したい?」
「え?急すぎない?」
千夏が色々気遣ってくれているのは分かっているし、その状況にさせてしまったことにある程度申し訳なさも抱いている。
でも、本心は知りたい。
「ん〜…。前は結婚したいって思ってたんだけど、今は別にって感じかな。でも…プロポーズはされたい、かも」
少し照れくさそうに話すのが、毎回可愛くてよく観察してしまうのだけど、そうすると睨まれるから一瞬で最高に味わう技術を既に身につけている。
「指輪は欲しい?」
「ううん。ピアス買ってもらったし…」
「本当に?」
「……ちょっと欲しい」
僕達が結婚できる未来が存在しているのか分からないけれど、それでも千夏を幸せにしたい。
「分かった」
「…お揃い?」
「お揃いがいい?」
小さく頷く姿はなんとも愛らしくて。
「でも、絵本みたいにめっちゃでっかいダイヤがついたやつとかは嫌だ」
「…」
「おい、その顔はなんだ。そういうのにするつもりだったんか」
「…へへ」
「マジでやめてよ?本当に。普段つけたいんだから」