第66章 親愛なる生徒へ
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「ただいまー…やっべ、食べすぎた」
先生が奢ってくれるって言うから、食べたいもの全部食べたら…胃が破裂しそうになっている。
お風呂に入って時間を潰すと、少しお菓子を食べたくなったけれど、さすがに食べすぎだからと思ったため歯を磨いて何も食べられないようにした。
「あんなに先生優しかったんだねー」
『あの人はいい人だからね』
「だよねー。大人嫌いだけど、先生ならまだ許せる。ギリだけど」
『ギリなの?』
千春が認めるなんて先生も凄い人だ。
五条のことですら、まだ少し疑っているくらいなのに。
「千春は今年、どんな年にしたい?」
『千夏が笑っていられるような1年』
「それ去年も言ってなかった?」
『それ以上に望むことないから』
私はどんな1年にしようか。
美味しいものを沢山食べたいし、みんなと旅行なんて最高じゃない?
あとは…。
「今年は…誰も呪いで死なないようにしたいなぁ」
『…そうだな』
「無理って思ったでしょ?」
『思った。でも、一緒に頑張ろう』
「だーかーらー……」
千春は頑張らないでいいのに。
そろそろ私だって術師として自立しなくては。
『そろそろ寝なさい』
「わーってるよ!寝るつもりだったし」
普通に眠かったし。
目を瞑れば10秒で寝られそうだ。
「…おやすみ」
『おやすみ』
ほら、直ぐに……
ピヒピ……