第66章 親愛なる生徒へ
「ったく、本当に酷くね?私、なんも悪いこと……まぁ、たまにはやっちゃうけど、1番じゃないよ、絶対」
部屋に戻ってもしばらくテンションはこのままだった。
「第一さ、イタズラしようって言い出すのは五条だし……まぁ、それに乗るのは私だけど……って、目ェいたぁ…シャンプ〜…」
ピザもコーラも美味しかったし。
「…ふふっ、まぁいっかぁ…」
『1人で笑うな、気持ち悪い…』
「酷」
ひとりでご飯食べること想像してたから、今めっちゃ幸せだし。
なんなら、明日も誘えば一緒に食べてくれるんじゃないかって思ったり。
ピピ…♪
「誰〜……おっ」
硝子からの電話。
「もしもーし」
《やっほー。何してたん?》
「お風呂上がりのコーヒー牛乳」
《なるほどー。夜ご飯食べた?》
「うん。せんせーがピザ奢ってくれた」
《まじ?いいなー》
携帯はスピーカー状態でテーブルの上に置いて、濡れた髪をタオルで包んで頭の上で止める。
「もう家着いたの?」
《そりゃぁ。今、寝るところ》
「え、早!もう寝るの?」
《部屋に来ただけね。これからぐーたらするつもり》
おっ、私と同じだ。
髪の毛は……ヒーターの前にいたら乾くっしょ。
《あ、そうそう。お土産何がいい?》
「お土産って…硝子の実家は」
《そうじゃなくて。あんた、外出できないじゃん》
ソウデシタ。
「そんな気ぃ遣わんでも……まぁ、強いて言うなら…」
お菓子と飲み物は沢山買った。
あとは、あとは…。
「って。お土産買う時間あったら、早く帰ってきて欲しい」
《なんだそりゃ。可愛いなぁ〜》
「まじで。今日なんか、パンダと遊んだんだよ?」
《ぷっ…ははっ、パンダと〜?喧嘩しなかった?》
楽しかった……楽しかったけど!!!!
なんか癪だから認めたくない。
「…ちょっとだけ」
《もー。仲良くしなよ》