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シンゲキ×カレシ【R指定】

第1章 リヴァイ兵長


「シュトルト訓練兵、ナナ・シュトルトはいるか?」

ナナは唐突に自分の名前を叫ばれてびくりと跳ね起きた。
午前0時。
こんな時間にいったい何ごとだとナナはのそりとベッドから身を起こした。
辺りは真っ暗で灯りは自分の名前を静かに叫んだ人の手元にあるオイルランプのみだ。
開け放たれたドアからオイルランプの灯りはがゆらゆらとナナ達の寝室、女性宿舎の一室に漏れこんだ。
どうやら呼ばれた名前に気づいたのは自分だけらしく、隣で静かに眠るミカサの規則的な呼吸を聞いて思った。

「…シュトルト訓練兵、……いるなら返事を静かにしろ」

「…あ、はい、っ…」

寝巻きの格好のまま暗闇をヒタヒタと裸足で声のするほうに歩く。
オイルランプの僅かな灯りの元にたどり着くと、そこにはあの巨人好きで有名なハンジ・ゾエ分隊長が何故か居た。
「…な、なんでハンジさんがここに…」
「んふふ。ナナ、もう明日の入団式で何処に入るか決まった?」
「えっ、あ、はいっ!もちろんっ」
「そっかそっか!なら安心だね」
「?」

ハンジは昔からの付き合いで、兄のエルヴィンとよく一緒にいたから仲良くなった、姉的存在だ。
いろんな事に相談に乗ってくれてとてもナナはハンジのことを慕っていた。
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