第1章 轟君
口数の少ない焦凍の言葉は、些細な言葉でも普段からよく心に残る。
それにしても
それにしたって、今日は…
"好きだからな"
"可愛い"
何度頭の中でリピートされたか分からない。
それ、なのに…
私の胸の頂きを口に含み、甘い刺激を私にもたらす彼の瞳に覗き込まれれば、再び頭の中で繰り返される彼の今日の言葉。
『ぁ、んっ!!や、変っ…!』
「もっと、感じてくれ」
するりと滑り落ちていく彼の手が、腰を撫であげて脚の付け根を掠める。
!!?
『んあっ…そこ、らめ…』
「ここか」
クスリと笑いながらいう彼は、なんだか色っぽくて、さらに鼓動が速くなっていく。
そして、片脚の膝裏を掴み上げ、気付けば彼の口がその秘部に近付いていて、
『しょーとっ、何、して…!?ひゃあっ!んんっ、ら、めっ!』
くちゅ、ちゅぅっ…
な、な、舐めてるの…!?
今までに感じていた刺激よりも遥かに大きな甘美な刺激。
身を捩って逃げようとしても腰を抑えられていて、私を見上げる彼の意地悪な視線から目を逸らしてしまう。