第7章 疑惑
『お疲れさまです!』
私は、約1ヶ月ぶりに日本公安警察に登庁している。ボスから、作戦会議に呼び出されたからだ。
シ:「ミア、お疲れさま。元気そうだね」
『ボスのお陰です。いつも、温かいサポートをありがとうございます』
この1ヶ月、色々な事があった。
しかし、こうして元気よく登庁できるのもボスのサポートのお陰だ。
私は素直にそれを伝える。
そんな私の言葉に、ボスはいつもの穏和な笑みを浮かべながら衝撃的な発言を返してきた。
シ:「私よりもPrinzたちが、君を放っておけないんだよ」
『ボス!』
いつものボスの冗談めかした言動なのに、私は恥ずかしくなってボスの口を塞ぎたくなった。
ボスのサポートもあったけれど、『零さんと赤井さんのサポートもあったな』という思いを言い当てられたと思ったからだ。
シ:「はは。まぁ、ミア。2人とも、個別ではあったけれど君の様子を随時、私に報告してくれていたよ。それだけ君の事を大切に思っていたのは、事実だから。知っておきなさい」
『ありがとう。ボス。教えてくれて』