• テキストサイズ

【コナン裏夢】Rivale【赤井秀一・降谷零】

第7章 疑惑


コードネームを得た翌日の任務も問題なく終えた私は、いつものようにジンへ完了報告をする。
すると、すぐにジンからの着信が入った。
私は、隣で録音データを確認し終えた零さんに目配せをする。
彼は軽く頷いて、周囲の様子を確認するためにその場を離れた。

『はい』

ジ:「明日からは、バーボンとは別行動だ」

『わかったわ』

ジンは労いの言葉もなく、要件だけを手短に話してくる。
私もそれがわかっているので、余計な言葉は発しない。

ジ:「驚かないのか」

私の反応が予想外だったのか、珍しくジンが私の返事に反応する。

『いつまでも、貴方がバーボンと一緒に任務させると思っていなかったから』

ジ:「フッ、そうか…まぁ、いい」

ジンはそれ以上、興味ないと言わんばかりに、鼻で笑った。
私はそんなジンの反応を無視して、質問する。

『それで、新しいパートナーは?』

ジ:「当分は、単独だ。まぁ、コルンやキャンティをつける時もあるがな」

『そう』

私は、ジンに気づかれないように安堵のため息をつく。
特定のパートナーと組む必要がないならば、今までどおり零さんとはセーフハウスで過ごせそうだ。

ジ:「それとRUMが直接、指示をすると言っていたから覚えておけ」

ジンは私の返事を待つことなく、電話を切った。

『RUMか…』

私はため息と共に、組織のNo.2の名前を呟く。
ついに、RUMと直接やりとりができる地位にまで、私は就いたようだ。
組織壊滅に確実に近づいていることへの高揚感と同時に、私の中に去来する気持ち。
私は、その気持ちに蓋をしようと両手で顔を覆った。

降:「ミア。お疲れ様」

ふいに耳元で優しく言われ、同時に後ろから抱きしめられた私は一瞬だけ体を震わせる。
しかし、すぐにその相手が誰かがわかった私は、緊張の糸を緩めた。
/ 107ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp