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【コナン裏夢】Rivale【赤井秀一・降谷零】

第6章 コードネーム


『今度は、六本木みたい…』

降:「裏カジノで古くから有名な場所だね」

零さんの、といっても安室さん名義のセーフハウスで、私たちは明日の任務について話している。
サンクチュアリ号の任務で得られた情報が功を奏して、私は組織から多くの任務を任されるようになった。
任務指示をざっと確認して、私はターゲットの抹殺指示がないことに小さく安堵のため息をつく。
基本的に、私の任務は情報収集が主。
とはいえ、サンクチュアリ号の任務のようにターゲット抹殺指示も時々はあった。
その際は零さん協力の元、ターゲットの死を偽装していた。
零さんはあらゆる手段を講じて、完璧に死を偽装していた。
しかし遺体が出てこないことに、そろそろ組織が疑問を持ち始めないか、私は不安に思っていた。
その不安を打ち消すように、私は明るく零さんにいつもと違う提案をしてみる。

『今回は私がディーラーになろうかな。イカサマも得意よ?私』

降:「君のディーラー姿も魅惑的だろうけど…今回はターゲットの弱みを握ることが目的なので、ハニトラで」

『まぁ、そうよね』

零さんに至極真っ当な回答をされて、私はあっさりと身を引く。
組織の任務を重ねていくごとに、零さんとは阿吽の呼吸でも動けるようになっていた。
レオナが居なくなってから、単独行動が増えていた私。
久しぶりに、信頼のおけるパートナーとの仕事に私の気持ちは、次第に昂っていた。
しかし、「これが組織の任務だということ」だけが私の心の奥底に、暗い影を落としていた。
任務指示が表示された携帯画面を改めて眺めながら、「いつまで続くのだろう?」と思う。
先程の不安も含めて、正直な気持ちを零さんに打ち明けられていない自分に気づき、私は小さく息を吐いた。
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