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【コナン裏夢】Rivale【赤井秀一・降谷零】

第4章 告白


室内に差し込む朝日に気付き、私はゆっくりと目を覚ました。隣には、私の腰を後ろから抱きすくめて眠る零さんがいる。私は彼の手をそっと撫でながら、「こんなにゆっくりと眠ったのは、いつぶりだろう?」と思う。
レオナの死後、私は今まで以上に宿敵である組織の情報集めに力を注ぎ、ドイツ国内で企てられた悪事を未然に防いできた。その度に幾度となく、この体を使ってきたのだ。結果、愛情なんて欠片もない行為をしているターゲットと過ごす夜は、必然的に増えていった。任務中に決して眠ることがない私は、いつしか任務外でも安心して眠ることを忘れてしまっていた。

『零さん……ありがとう』

自然と私の口をついて出た言葉。それくらい、零さんとの夜は私に安心感をもたらしていた。

降:「どういたしまして」

『え?』

起きていないと思っていた私は、後ろからかけられた優しい声に驚きベッドから逃げようと、もがいてみる。しかし、私の腰を抱く腕は力強く、容易に抜け出すことは叶わなかった。

『起きていたの?』

顔だけを後ろにいる彼に向けて、私は少し怒ったように問いかける。

降:「あなたの可愛い声が聞こえたので」

『もう、本当に…』

降:「本当に、何ですか?」

私が怒っているのも照れ隠しだとわかっているようで、零さんは優しい笑顔を絶やさずに問いかけてくる。
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