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【コナン裏夢】Rivale【赤井秀一・降谷零】

第2章 それぞれの思惑


「ミア。探したよ。」

喫煙室の前で佇む私の耳に、優しい声音が響く。
会議終了後すぐに飛び出していった私を案じた、ボスの声だ。

『ボス!ごめんなさい。急に飛び出して』

ボス:「構わないよ。君の猪突猛進っぷりは、慣れっこだからね。そのくせ、潜入する時は慎重な戦略家。本当に君は…おっと!」

いつものように、尊敬するボスから「私の評価」が聞けると期待していた私。
しかし、その言葉は途切れ、彼はやさしい目元を崩さずに1人の男を紹介してきた。

ボス:「降谷くんだ。 今回、君のパートナーになる人だよ。」

降:「よろしくお願いいたします。えっと、ファーストネームでお呼びしても?」

ボスに負けず劣らない優しい笑顔を向けながら、降谷さんは私に挨拶の手を差し出していた。
ただ、その笑顔は「ファーストネーム呼びに有無を言わせないぞ」という彼の強い意志を感じさせている。

『別に気にしないのに。確認するあたり、狡いな』と思いながら、私は差し出された降谷さんの手を取り、ターゲットを落とす時に使う笑みを浮かべ、挨拶を返した。

『降谷さん、よろしくお願いいたします。川崎 ミアです。どうぞ、ミアとお呼びください。私もファーストネームでお呼びしても?』
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