• テキストサイズ

宵闇の明けと想ふは君だけと〈I•H編〉

第3章 Reset. And...


●藤堂 天● 〜自室〜


外界に比べて暗すぎる部屋に、陽の光が差し込んできたため、目の前が一瞬真っ白になった。


反射的に閉じた目をゆっくりと開ける。


眩しいほどにキラキラと光る明るい朝の光景が、目の中に映り込んだ。


フワァ…と舞い降りた風で直感した。
さっきの言葉は撤回したほうがよさそうだ。
外の世界には春が待っていた。


部屋の中の冷たい匂いは、冬に置き去りにされてしまったのだろうか?


太陽の熱で膨張した暖かい空気が、部屋に残された冷気を押し退けて、私の頬を掠めながら流れ込んできた。


『…あったかい』


春風が頬を撫でる。
気持ちがいい。


私はその場で1つ。
深呼吸した。


春の太陽の匂いがした。


『…よし、行ける!!』


/ 358ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp