• テキストサイズ

宵闇の明けと想ふは君だけと〈I•H編〉

第5章 噂話


●相田 リコ● 〜校庭〜


「よう。」

「「 ん? 」」

「これ、集め忘れてる入部届。」

「あは、ごめん。」


小金井君が差し出した用紙を受け取り、誰のものだったか確認する。


「ええっと、"黒子 テツヤ"……あれ?
 ずっと机番してたのに、全く覚えてない…」


用紙に目を走らせた私の目に飛び込んできたのは…


 “帝光中学 バスケットボール部”


「んっ!」

「どした?」

「て…帝光バスケ部出身!」


思わず大きな声で、入部届に記入されている文章を読み上げた。


「ていこうって…あの“帝光”か?!」

「そうよ。
 しかも今年一年、ってことは…」


忘れるわけがない。
今年は特別な年なんだ。
なぜなら、“アイツら”が高校に上がってくるから。


中学バスケで最強と言われ、その5つの最強が1つの強豪校に集まったことで、3連覇を実現させた天才の集まり。


それは…


「"キセキの世代"!」

「"キセキの世代"…?……あの有名な!?」

「うん。
 うわぁ〜なんでそんな金の卵の顔
 覚えてないんだ私〜」


さっきのヤツはアメリカ帰りだし。
今年…1年ヤバイ!?


/ 358ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp