第67章 七支柱春药 〜壱〜 / 🌫️・💎・🌊・🐍・🍃・🔥・📿
「ふーん、お前ここ感じんの?」
「んっ…はっ…や、め…」
「嫌がってはねえよなあ」
つ、つ、つ、と七瀬の左耳たぶが天元の太い舌で舐められていく。あたたかな唾液と吐息が当たる度に、彼女の全身にゾクゾクとした感覚が流れた。
勿論これは怖いからではなく、心地よいが為である。
大きな天元に抱きしめられると、七瀬の体は文字通り包まれてしまった。
左耳から与えられる快感は脳にも響き、思考さえも天元に覆われている感覚もある。
「はあっ…や…なん、か…変なかん、じ….」
「…そのままイッちまえ」
「やっ! あぁ…!! んっ!!!」
ジワリと股部から溢れる雫は愛液とは違う物だった。
七瀬はしばし呆然とし、体も固まっていたが、自分は上官の前で粗相をしてしまったのだと思い込み、段々と羞恥心が上昇し始めてしまう。
「あの…はぁ…おと、ばし、ら…」
「おーい、呼び名が戻ってっぞ…って何? どうした」
「はい…その、すみま…」
「…あー、これか? 心配すんな。潮吹きだ」
「えっ…? し…お?」
「そーそー」
察しが良い天元に諭された七瀬は、自分が粗相をしたのではないとわかり、心の底から安心した。
「良かった、です…どうしようって…本気で、焦りました」
「まあ仮に粗相だとしても、俺は別に気にはしねえけど」
「天元さん…本当に寛大ですね」
—— 俺は嫁が三人いるからな。
先程言った事と再び同じ発言をした天元が、七瀬にはとても眩しく見えた。
彼女の周りの異性はいずれも独身の隊士が多い。他の隊士にはない既婚者の余裕は天元の男っぷりを上げる要素の一つなのだろう。
「そろそろいいか? 俺、落ち着いているように見えるかもしんねーけど、もう限界」
「えっ、あ…んんっ」