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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第66章 七支柱春药 / 🌫️・💎・🌊・🐍・🍃・🔥・📿



鬼殺隊の柱の構成は男は七人、女は二人。

天元だけではなく、皆見た目は基準以上である。もちろん「柱」を名乗っているだけあり、外見だけではなくそれぞれ日輪刀の扱いにも長けている精鋭揃いだ。

天元は二本の刀を使用して戦う【二刀流】の剣士。

手に持つ事は勿論、刀の柄尻が鎖で繋がれている為、ヌンチャクのように振り回す事も可能である。

そして大きな体躯の彼にふさわしく、二本の刀は通常の刀よりも大分大きい得物だ。

『腕の筋肉凄いな。私のふくらはぎぐらいありそう…音柱に抱きしめて貰ったら…って、私何考えてるんだろう!!』

七瀬の顔の温度は瞬く間に上昇し、背中にもじわっと滲み出すように汗が出て来る。

「お? どうした? 顔赤くなったなあ。さっきまでてんで普通だったのに、俺が近づいた途端これかよ」

「あの…音柱が…!こんなに近づいて来たら、私じゃなくても緊張しますよ…!!」

「ふーん、そうかそうか。俺名案思いついたんだけど、こんなのどう?」

「えっ?! ちょっと! 私の話聞いてました??」









「…あの、どうしてこんな事になってるんでしょうか」

「んー、時透はさ。お前の事誘ったって言ってたじゃん? じゃあ俺は誘ってもらうのも良いなって思っただけだよ」

天元から今晩は珍しく非番で在宅している。だから任務が見回りだけなら終わり次第、うちに寄れと言われた七瀬はその通りに行動した。

「願い、叶えたいんだろ?」

「…うっ、はい。そう、です」

時刻は日付が変わった午前零時過ぎ。
場所は天元の自室である。彼はゆったりとした寝巻き姿で、七瀬は任務終わりなので隊服姿だ。

『夜はまた…艶っぽいな。音柱って。昼間の数倍色気が溢れ出ている感じ…』

部屋の中央には一組の布団が敷かれているのが、彼女の視界に嫌でも入ってしまう。やたらと色っぽい男と二人きりなのだ。

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