恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第19章 令和のヒノカミ鳴り / 🎴
「ねえ、炭治郎……」
「ん?何だ?」
「私、あなたの事大好きだよ。前世以上に」
「え……」
今度は私から目の前の真っ赤な顔をした彼にキスを贈る。
「ごめん、そんな事言われたら俺待てないかも…」
「ええ?そうなの??」
「うん、だから……」
炭治郎から再度キスをされる。角度を変えて何回も。
ん……苦し……トントン、と彼の肩を強めに叩くとようやく唇を離してくれた。
「俺は長男だ。でもキスは我慢できないからたくさんしたい」
「いいか?……七瀬」
コツン、と彼のおでこが私のおでこに当たる。
もう………。
「嫌なんて言うわけないよ。私も……」
小声で大好きな彼氏に囁く。
「俺、頑張る……キスだけで我慢出来るように……」
大正から令和に時代が移っても、彼への想いは変わらない。
私達はもう一度だけキスを交わして、2年後の未来に想いを馳せた。
「繋がりたいのは私も一緒だよ。大正のあなたも大好きだったけど、令和の今の炭治郎がより大好き……!!」
end.