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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第66章 七支柱春药 / 🌫️・💎・🌊・🐍・🍃・🔥・📿



政府非公認組織である鬼殺隊は、発足当時より悪しき鬼を討伐し、首領の鬼舞辻無惨を滅殺する為、日々奮闘している集団である。

隊士は全集中の呼吸と言う特殊な呼吸法を用い、日輪刀 —— 鬼を倒せる唯一の得物を振るい、悪しき存在を滅している。

今から綴る話は、とある血鬼術にかかった一人の女隊士が、男性柱の面々と情交を結ばないといけなくなった。そんなちょっと一風変わったドタバタした物語。

尚、この話で使用される血鬼術は巷で囁かれている【ご都合血鬼術】と言う名の摩訶不思議な術の事である。


肩の力をダラっと抜き、薄目を開け、楽な心持ちでお進みを。
この話を読了した時、もしかしたらあなたの願いも叶うかも……しれない。

それでは始まり、始まり〜。














“龍が住む神社”と古の時代から根付いている伝説がある。
かつて都と呼ばれていた京都府の北部に位置する、周龍神社だ。

木々に囲まれたこの場所は、令和で言う所の”マイナスイオン”があちらこちらから漂って来るよう。

そんな中、本殿前で話をする声が二つ確認出来た。一つは老人の男の声、もう一つは若い女の声だ。


「じゃから〜、ワシが嬢ちゃんの願いを叶えてあげるわい」

「だからさ、何で隊士の私が鬼のあんたに願いを叶えて貰わないといけないの? 五百年も生きてるから、おかしくなった? 思考が」

「つれんおなごじゃのう」

「はいはい、もうつれない認定で良いからさ。いい加減斬って良い?」


大きなため息をつきながら日輪刀を構えた沢渡七瀬、十八歳。階級は庚(かのえ)だ。

十個ある階級の中で下から四番目の位置である。使用呼吸は水。
鬼殺隊士にとって鬼との対峙は日常茶飯事。

隊士に志願する理由で最も多い事例が「家族を鬼に殺された為、鬼狩りになった」と言う物だ。

しかし、七瀬は両親もきょうだい達も健在である。
四人きょうだいの三番目。上二人はどちらも兄、下には弟と言う家庭環境だ。

七瀬が何故鬼殺隊への門を叩いたかと言うと、こんな理由がある。

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