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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第63章 Valentine masquerade / 🎴・🌫️



「ん、はァ…!! 気持ち…いい、よ」
「そっか……良かっ…た!」

ズン、と後ろからの突き上げが体の中心まで響いた。飛び上がりそうになるけど、炭治郎がしっかりと腰を掴んでくれている。
額から流れた汗が頬を滑り、ポトリと手の甲に落ちた。


「あ、うン……も、ダメ……」
「七瀬、俺、まだ……はいってたい」

目の奥にチカチカ火花が飛んでいる中、私は彼より先に絶頂に達した。それから少しして、炭治郎が白い膜越しに精液を放つ。

熱くなる膣内。そこから放射状に広がる熱を感じながら、私は多幸感に包まれた。

はあ、はあと息を整えていると、うつぶせになった私の背中に昂りを引き抜いた彼が覆い被さる。
互いに息が切れているこの瞬間が、とても愛おしい。

左頬にちうと小さなキスを落とした炭治郎は、ゆっくりと後処理をして、また私を後ろから包み込むように抱きしめてくれた。

「お風呂入りたいな……」
「じゃあ、一緒に入ろう。せっかくの機会だから」

「良いけど、入浴は入浴だけしようね」
「う、うん。もちろん……」

五分後、ベッドから起き上がってバスローブを羽織った私達。
一緒にお風呂の準備をして、泡風呂を楽しんだ。

さっきの返答から予想は出来ていたけど、炭治郎がどうしても…と言うので、その後も二回彼と体を繋げた。


心地よい疲れで眠りについたのは、日付が変わって一時間程経過した頃だ。

二時間後の深夜三時。
目が覚めた私は布団をゆっくりと抜け出してトイレに向かう。用を済ませ、戻って来ると炭治郎はスヤスヤと息をして眠っていた。


「ん……七瀬……まだ、繋がり……たい」

むにゃむにゃと寝言を言った炭治郎に癒されながら、私は静かにベッドのシーツに体を滑りこませる。

おやすみ、また明日ね…と彼の頬にキスをし、ゆっくりと目を閉じたのだった。


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