恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第63章 Valentine masquerade / 🎴・🌫️
「うん、ドレス着るから少しだけ盛って来たんだ。ピンクのラメ入りのシャドウを乗せたり、眉毛にも乗せてみた。茶色ベースにしたから甘くはなってないでしょ?」
「うん…そう、だな。でもごめん。よくわからない…」
「ふふ、いいよーマスカラも見てみて。グレーなんだよ」
「最近のコスメって進化してるよなー。俺の中ではマスカラって黒しかないイメージ」
ボルドーやブルーもあるよと教えると、ますます目を見開く炭治郎がかわいい。
今日のメイクのテーマは【少しだけラグジュアリー】
まぶたには重ねても透明感を損なわないベージュトーンのアイシャドウ。その上から大粒パールがたっぷり入ったアイビジュー。
マスカラはグレーにして、チークは肌なじみがいい色を薄づきに。
リップとネイルはヘルシーなベージュ系だ。
「凄く…かわいい。似合ってる」
「ありがとう、好きな人にかわいいって言ってもらえたから、頑張った甲斐あったよ」
綺麗に色づいたまぶた、両頬、唇を労わるようにキスを落とす炭治郎。その気持ちが凄く嬉しい。
「んっ……」
「はあっ」
鎖骨と胸の谷間にも口付けが落とされ、そこから彼が向かうのはぷっくりと丸く熟した乳輪だ。
親指の腹で擦られた後、つままれながらゆっくりと食されるように炭治郎が口に含む。
「大きくなった……気持ちいいか?」
「うん、はぁ……凄く、いいよ…」
ざらついた舌先が尖りに触れる度に、じわっと溢れていく液が臀部まで垂れた。
彼の額にある傷を撫でるように右手で触れば、ちうちうと音を響かせながら胸への愛撫を強めてくれる。
「こっちも…」
「あっ、んゥ…」
ツツ、と尖った舌先がもう片方の先端を辿り、食すように口腔内へと含まれた。