恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第51章 Cream air lines / 🎴✳︎✳︎
「七瀬の中にはいりたい、いいか?」
「え、本当にこのまま続けるの…?」
うん、と頷いた炭治郎は一旦私をシーツの上におろすと、ベッドの宮棚に入っているゴムの箱を取り出し、その中から1つの小袋を手に取る。
「つけてもらえるか?」
「………!」
はいているジーンズのチャックを下ろした彼は下着から昂った男根を取り出し、私に向けてコンドームを差し出した。そして自分で2、3回しごく。
その表情がびっくりするほど大人っぽく、胸の高鳴りが爆発しそうなほどだ。
「七瀬…頼む」
恋人に目を潤ませながら懇願されると、嫌なんて言えない。
言えるわけがない。
了承の返事をした私は、小袋からゴムを取り出してゆっくりと広げていく。
「……いい?」
「うん」
天井に向かってそそり立つ彼の昂り。ゴクン、と喉を一度上下させた後に薄い膜を装着した。
「はい、つけたよ。ねえ、炭治郎。上は脱いで貰えない?私もあなたの体が見たいよ」
彼の両頬を挟んで、一度キスを贈るとすぐに炭治郎が反応を示す。
後頭部に左手が、腰には彼のあたたかな右手が当てられ、曲線を一度撫でられた。
そしてちうちう……と吸い付くような口付けをされると、唇が離れた瞬間に透明な液が2人を繋いでくれる。
「これで良いか?」
黒の長袖プルオーバーをバサっと脱ぐと、そこには細身だけど筋肉がしっかりついている体躯。
私はつつ……と右の5指全てで、炭治郎の鎖骨から中心の臍までをなぞった。
ん……と小さく声を漏らして目を閉じる恋人にまたきゅん、と胸が疼く。
「どうした?」
「うん、綺麗な体だなあと改めて思って」
俺がか?と不思議そうにこちらを見上げる彼の首に腕を回し、ちうと一粒。炭治郎の唇にキスの雨を降らせた。