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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第15章 夕立が近づけてくれる距離 / 🌊


タッタッタッタッタッ……

「沢渡、後5周だ」
その声の主はこの学校の体育教師、冨岡先生。通称トミセン。

青い上下のジャージ ——- 今は夏なので、上は白Tシャツを着ていて、竹刀をいつも持っている。

今日あった授業で、私だけ時間内に走る事が出来なかった。
そのせいで先生に呼び出されて、足りない距離をこうやって走らされている。

この学校のトラックは一周200メートル。5周なので、1000メートル。つまり1キロ走らないといけない。

はあ。計算したらますます嫌になって来た……馬鹿な事をした。

「後2周!」
先生の声が聞こえる。

……よし、半分は過ぎた。後もう少し!!
改めて意識し直した所に頭上からポツ....と水滴が落ちてくる。

「ん?雨……?」
走っていると、だんだん雨足が強くなる。

「沢渡!一旦引き上げるぞ」
先生からそう声をかけられたので、私は彼がいる場所までひとまず走って行った。

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