恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第12章 明けない太陽の世界へ / 🔥✳︎✳︎
海の底に深く沈むような口付けを交わした後は、お互いの体を隅々まで味わい尽くした。
2人の両手が絡み合えば、20個の橙色がより一層輝く。太陽の光が浴びれない私達にとって、暗い夜をほんのり照らす陽光、のようなものかも。
彼の熱く昂る炎がグッ……っと、私の泉の入り口に入って来る。今まで感じた事がないような快感が全身を駆け巡った。
ん、おかしくなりそう…
「君と繋がって……こんなに気持ち良いのは.、初めてかもしれないな」
「私も凄く、はぁ……気持ちいい……」
甘くて、幸せな痛みが体の中心を貫いた。
「あん!!」
「七瀬、もっと君の声を聞かせてくれ……これからはずっと一緒だ……」
「うん……離さないでね」
杏寿郎が律動をそのまま続けていけば、私の頭がだんだんとぼうっとして来る。