恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第43章 見えない艶っぽさを求めて / 🎴✳︎✳︎
「変じゃない、すっごく嬉しくて俺泣きそう」
「ほ、本当に??」
「うん…それによく似合ってる。何よりかわいいし……綺麗」
「………ありがとう」
少し顔を赤くしながらも笑顔を見せてくれる彼女の唇にもう一度口付けを贈った。
「脱がすのもったいないな……」
本心が口をついて出た。でもこの下着以上に綺麗な彼女の体が見たい。
「また着るよ」
恥ずかしそうに、でも嬉しそうに伝えてくる七瀬に触れるだけのキスを1つ落とした。
「炭治郎も……脱いでほしいな」
「わかった」
着ているシャツとハーフ丈のカーゴパンツを逸る気持ちを抑えながら脱いでいく。
七瀬の視線をじっと感じる。彼女とこうする事は初めてではないのに、ドキドキと早鐘を打ち始める心臓だ。
ぷちっとブラのホックをまず外す。それを取り去ると目の前に現れるのはぷるんと形が良く、弾力がある彼女の膨らみだった。
触れたい気持ちをグッと我慢して、次にショーツをスル、スル、と足先に向かって外していく。
それも取り去ると、俺もボクサーパンツを脱ぐ。
これで自分と彼女を隔てる物は何も無くなった。
「炭治郎、顔が少し怖いかも」
「ごめん……何か今日いつもより緊張してるかも」
俺の左頬に当てられた小さな右手をそっと掴んで、心臓の位置に持っていく。
「本当だ、すっごく鼓動速いね」
振動が伝わった途端、七瀬は笑顔を見せてくれた。
「七瀬………」
「んっ………」
彼女の唇にキスを落とす。まずは当てるだけ。音も響かせず、ただただふっくらとした唇を堪能していく。
「気持ちいい」
「そ、そうか?」
「うん、凄く気持ちが伝わって来るよ」
また彼女が笑顔を見せる。嬉しくなった俺は今度は啄む口付けを落とす。小さな鳥がさえずるようなやりとりだ。
ち、ち、ちう、と細やかな音を響かせながら、彼女の左頬に当てていた右手を下に滑らせていく。