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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第43章 見えない艶っぽさを求めて / 🎴✳︎✳︎



「はっ??何その夢のような話!!いいな〜俺も禰󠄀豆子ちゃんと行きたい〜〜」

やっぱりお前はそう言うよな……善逸。

広い広いキャンパス内にある白いロココ調の洒落たデザインのベンチ。それに腰掛け、黄色い頭の友人と話をしている。



俺、竈門炭治郎は大正時代からここ令和の時代に転生した。
前世の記憶は高校生になったその日の朝、取り戻した。
真新しい制服に腕を通した瞬間、記憶が雪崩のように脳内へ流れ込んで来たのだ。

今年高校を卒業して、大学に進学。
善逸、玄弥、そして恋人の七瀬も一緒だ。


伊之助は大学には進学せず、鳶職の会社に就職した。
筋肉質の体に似合わず、あの小綺麗な顔立ちの為、相変わらず女子に間違えられているらしい。


「で?いつ行くの?夜の営みの為の小道具発掘!!」

こちらを見る善逸の鼻息が荒い。と言うか小道具って何だ!
言い方がいかがわしくないか??

「……今週末」
「なあ、炭治郎。何でお前は俺をそんな汚らわしさ全開で見るわけ?」

「………禰󠄀豆子と行ったらどうなるかわかってるよな?」
「………」

“くそっ!バレバレか……”

………俺は善逸程、聴覚が発達していない。
けれど、この時はハッキリと目の前の友人の叫びが聞こえた。








ここはキメツ大学。
我が学び舎のキメツ学園から徒歩5分圏内にある私立大学だ。
キメツ学園卒業生の進学率は実に90%と言う驚異的な数字である。


俺は社会学部。さっきまで一緒に話していた善逸は商学部。
玄弥は教育学部で、兄である不死川先生と同じ教師を目指すらしい。

そして恋人である七瀬は文学部。1学年上にカナヲとアオイさんがいる。カナヲは七瀬と同じ学部で、アオイさんは家政学部だ。更にその上には薬学部のしのぶ先輩がいる。



スマホをズボンの右ポケットから取り出し、ホーム画面を開く。
そう言えば前使ってたスマホ……3年前、大正時代にワープしたんだよなあ。

懐かしい!(※1)





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※1…………当作品の40章、42章を参照。

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