恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第10章 泡とあなたと私と/ 🌊✳︎✳︎
甘い痺れが全身を駆け巡った。
「お前は本当にここが弱い……」
いつもより滑りが良い指。再度蕾を弄られると、更に電流が体を走る。
「や、ちょっと……それ以上は……」
「……邪魔だな」
義勇さんは自分の掌と私の体を包んでいた泡を流すと、形の良い唇を口を私の蕾に寄せる。そして熱い舌でゆっくりと転がし始めた。
「あ……ん」
「ここも反応してる……」
彼の長い指が愛蜜たっぷりの私の泉にゆっくりと入った。
ん、気持ち良い.。義勇さんの指が不規則な動きをする度に、快感が体を駆け巡る。
「はいって良いか」
「え、はい……」
椅子から立たされて、浴槽のふちに義勇さんが座る。彼の膝に乗るよう抱きこまれると、私は真上にそそり立つ彼自身をゆっくり受け入れた。
「あん……」
「はっ……」
お互いの声が口から漏れた。私は彼の首元に手を回し、義勇さんからの口付けに応えていく。
寡黙な恋人からの愛情を体いっぱいに感じる。
また一緒に湯浴みして下さいね、義勇さん。
そう願いを込めて、私は愛しい恋人との情事に夢中になって行った——
end