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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第38章 未来へのステップ and Go! / 🌊


「義勇さん、お疲れ様でした!本番当日が1番良い動きでしたよー。すっごくすっごく感動しました」

2次会も無事に終わり、私は義勇さんと一緒に彼の自宅マンションに戻って来た。
コーヒー入れますね、と続けて声をかけて冷蔵庫からタッパーに入れたコーヒー粉を取り出し、用意をしていく。


電子ケトルに入っているお水が沸騰している途中、義勇さんが引き出物の中からバームクーヘンを取り出してくれた。
それをカットしていると後ろから包み込むように抱きしめられた。

「ありがとう、今日までやってこれたのはお前のお陰だ」

「いえ、私は大した事はしてません。義勇さんが一生懸命取り組んだ事が全てです」

回されている彼の腕を自分の両手でそっと掴むと、ケトルの中のお水が丁度沸騰した。



「んー!これ、美味しいですね。甘さのバランスがちょうど良い気がします」
「お前が淹れてくれるコーヒーも美味い」

「ありがとうございます。嬉しいです」

半分程切ったバームクーヘンを2人で食べ終わり、流しに食器等を運んで洗っているとまた彼が後ろから抱きしめて来た。

「義勇さん、何だか今日はくっついて来る事が多いですね。どうされたんですか?」

「…………」
返事はなし。少し気になるけど、洗ってなかった食器と一緒にそれらも綺麗にしていく。

「よし、全部終わりました。あ、私ダンスしている所の動画撮りましたよ。一緒に観ませんか?」


備え付けてあるタオルで手を拭き、彼の方に顔を向けるとキスが優しく降って来た。
最初は軽い啄みだったやりとりが、少しずつ深くなっていく。思考が蕩けそうになった所で、横抱きにされてソファーに連れて行かれ、ゆっくりと押し倒された。


「どうしました?」
「先生達2人を見ていたら、お前と過ごす未来が少し思い浮かんだ」

「ふふ、嬉しいです。私も同じ事考えちゃいました」
「七瀬、好きだ。これからもずっと一緒にいてくれ」

「はい、もちろんです」

にっこりと笑みを返すと、再び大好きな彼からのキスが降って来た。
2人一緒に過ごす未来を思い描きながら、今日も義勇さんとの”今”を積み重ねていく——



end.

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